孟子の名言・格言集22選
1.
天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず
※天の与える好機は地理的な有利さに及ばず、地理的有利さも人心の一致には及ばない。
孟子
2.
往く者は追わず来る者は拒まず
※立ち去る者はあえて引きとめず、道を求めてくる者は、だれでも受け入れる。
孟子
3.
天下の本は国にあり、国の本は家にあり、家の本は身にあり
※天下の基本は国にある。国の基本は家にある。家の基本はわが身個人にある。
孟子
4.
仰いでは天に恥じず、伏しては地に恥じず
※上を向いて天の神に対しても、下を向いて地の神に対しても、なんら恥じるところがない。
孟子
5.
天のまさに大任をこの人に降(くだ)さんとするや、必ず先ずその心志(しんし)を苦しめ、その筋骨を労し、その体膚(たいふ)を餓えしめ、その身を空乏(くうぼう)にし、行なうことその為(な)さんとする所に払乱(ふつらん)せしむ
※天が人に重大な任務を与えるときには、必ずまずその人の精神を苦しめ、筋骨を疲れさせ、肉体を飢え苦しませ、失敗ばかりさせて、空回りするような逆境に陥れるものだ。それは、天がその人の心身と忍耐力を鍛え、大任を負わせるに足る人に育てるためである。
孟子
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6.
人必ず自ら侮りて然る後に人これを侮る
※自分で自分を尊重せず、軽々しい言動をしたり、修養を怠ったりしていると、必ず人からも侮られるようになる。
孟子
7.
直さざればすなわち道見れず
※過ちを直さなければ、進むべき道は見えてこない。
孟子
8.
志は、気の帥(すい)なり
※志をしっかりと立てれば、気力はそれについてくる。
孟子
9.
天に順(したが)う者は存し、天に逆らう者は亡ぶ
※天理に従うものは存続し栄える。対照的に、これに逆らうものは滅びる。
孟子
10.
仁は人の心なり。義は人の路なり
※他人を思いやる心こそ、人の心である。道徳にかなった行動こそ、人の道である。
孟子
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11.
居(きょ)は気を移す
※生活環境や地位が変わることによって、人の気性も変化する。
孟子
12.
上下こもごも利をとれば、国危うし
※上の人も下の人も、各々が自分の利益ばかりを追って行動していると、国の存立が脅かされることになる。
孟子
13.
彼も一時(いちじ)此れも一時
※世の中の全てのことは、常に時代とともに移り変わっていくものだ。
孟子
14.
尺を枉(ま)げて尋(じん)を直(の)ぶ
※1尺を曲げてでも8尺をまっすぐにする=大を為すためには、小を犠牲にすることの例え。
孟子
15.
惻隠(そくいん)の情無きは人に非(あら)ず
※人のために泣く奴しか信用できない。
孟子
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16.
至誠にして動かさざる者は、未だ之(これ)あらざるなり
※誠意を持って尽くせば、これに心動かされない人はいない。
孟子
17.
大人は赤子(せきし)の心を失わず
※徳の高い人は、赤ん坊のような純心を失っていない。また、君主たる人物は赤ん坊を慈しむように民心を大切にする。
孟子
18.
親に親しむは仁なり、長を敬するは義なり、他は無し、之を天下に逹するなり
※親に親しむのは仁の心(他者への愛情)である。兄を敬うのは義の心(他者との秩序)である。なんということはない、幼い頃にあった心を天下に広げればいい。
孟子
19.
千万人と雖(いえ)も吾(われ)往かん
※「良心に恥じるところがなければ、千万人の敵にも恐れず向かっていく」という心意気の表れ。
孟子
20.
為(な)さざるなり、能(あた)わざるに非ざるなり
※できないのは、やろうとしないからだ。できないからではない。
孟子
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21.
人を殺すに梃(てい)と刃を以(もっ)てせば、以て異なること有りや
※刃で人を殺すのと、政治で人を殺すのに何の違いがあるのだろうか。
孟子
22.
知恵ありと雖(いえ)ども勢いに乗ずるに如(し)かず
※どんなに知恵のある人物であっても、時に恵まれた勢いのある人物には敵わない。
孟子