【孫子】心に響く名言・格言集22選!

孫子の名言・格言集22選

1.

彼(か)を知り己を知れば百戦殆(あや)うからず

※敵と己の情勢・実力を理解していれば、どんな闘いにも負けることはない。

孫子

2.

およそ兵を用うる法は、国を全うするを上となし国を破るはこれに次ぐ。
この故に、百戦百勝は善の善なるものにあらざるなり。 戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり

※傷つけずに相手を降伏させることが理想的であり、戦って勝つのは第2の方法である。よって、百戦百勝は最善ではなく、戦わずに勝つことが最も良いことだ。

孫子

3.

その疾(はや)きこと風の如く、その徐(しず)かなること林の如く、侵掠(しんりゃく)すること火の如く、動かざること山の如し

※風のように素早く動き、林のように静かに進み、火のように激しく攻め、山のようにどっしりと構えて動かない様子。(”風林火山”の語源とされる)

孫子

4.

善く戦う者は、先ず勝つべからざるを為して、以て敵の勝つべきを待つ

※戦い上手と呼ばれる人は先に守りを固め、敵の隙を狙っている。

孫子

5.

善く戦う者は、人に致して人に致されず

※戦い上手と呼ばれる人は、人を思うように動かし、反対に主導権を握られることはない。

孫子

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6.

善く兵を用うる者は、道を修めて法を保つ

※戦い上手と呼ばれる人は、道理をわきまえ規律を守る。

孫子

7.

正正(せいせい)の旗(はた)を迎うることなかれ、堂堂(どうどう)の陣を撃つことなかれ

※大義の旗を掲げる意気の盛んな軍とは、衝突を避けた方が良い。(”正々堂々”の語源とされる)

孫子

8.

兵は詭道(きどう)なり

※軍事は所詮騙し合いである。

孫子

9.

算多きは勝ち、算少なきは勝たず

※勝算の多いものが勝ち、少ないものは負ける。

孫子

10.

兵の形は、実を避けて虚(きょ)を撃つ

※構えの充実している部分ではなく、手薄な部分に狙いを定める。

孫子

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11.

戦いは生を以て合し、奇を以て勝つ

※戦いは正攻法で敵と対峙し、奇策を用いて勝つものである。

孫子

12.

善く戦う者は、勝ち易(やす)きに勝つ者なり

※戦上手と呼ばれる人は、勝ちやすい状況下で勝つべくして勝つのである。

孫子

13.

囲師(いし)には必ず闕(か)く

※敵を取り囲むときは、全て包囲するのではなくどこかに逃げ道を用意しておく必要がある。

孫子

14.

先ずその愛するところを奪わば、即ち聴かん

※まず敵の大切なものを奪えば、敵を思い通りにできる。

孫子

15.

兵は拙速(せっそく)を聞くも、未だ巧久(こうひさ)しきを賭(み)ざるなり

※戦争は短期決戦で最低限の目的を達することはあっても、長期戦によって多くの目的を達することはない。

孫子

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16.

憤(いきどお)りを以って戦いを致すべからず。利に合して動き、利に合せずして止む

※怒りによって戦ってはいけない。利益があれば動く、不利益があれば撤退するのだ。

孫子

17.

呉人(ごひと)と越人(えつひと)と相悪(にく)むも、その舟を同じくして済(わた)り風に遇うに当たりては、その相救うや左右の手のごとし

※仲の悪いもの同士が同じ舟に乗り合わせた時に、難局を乗り越えるために協力し合う。(”呉越同舟”の語源とされる)

孫子

18.

兵は国の大事なり。死生の地、存亡の道、察せざるべからざるなり

※戦争は国にとって一大事である。国民の生死に関わることだから、慎重に考えなくてはならない。

孫子

19.

塗(みち)に由(ゆ)ざらる所あり
軍に撃たざる所あり
城に攻めざる所あり
地に争わざる所あり
君に受けざる所あり

※行くべきではない道もある。戦うべきではない敵もある。攻めるべきではない城もある。奪うべきではない土地もある。君主であっても従うべきではない命令もある。

孫子

20.

必死は殺さるべきなり
必生は虜(とりこ)にさるべきなり
忿速(ふんそく)は侮(あなど)らるべきものなり
廉潔(れんけつ)は辱(はずか)しめらるべきなり
愛民は煩(わずら)わさるべきなり

※必死になれば殺される。生きようとすれば捕虜になる。短気であれば見くびられる。真面目であれば出し抜かれる。皆んなのことを考えすぎても、上手くいかないものである。

孫子

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21.

乱は治に生じ、怯(きょう)は勇に生じ、弱は彊(きょう)に生ず。
治乱は数なり。勇怯は勢なり。彊弱は形なり

※戦争において、混乱はすぐ鎮まり、怯えは勇気に変わり、弱者は強者になるものである。混乱するか否かは軍事力、怯えるか否かは軍の勢い、弱者になるか否かは軍の態勢によって決まる。

孫子

22.

而(しか)るに爵禄百金愛(おし)みて敵の情を知らざる者は、不仁の至りなり

※出費を惜しみ、十分に敵情視察をしないものは愚かである。

孫子