江戸川乱歩の名言・格言集22選
1.
現世(うつしよ)は夢 夜の夢こそまこと
江戸川乱歩
2.
結局、妥協したのである。もともと生きるとは妥協することである
江戸川乱歩
3.
たとえ、どんなすばらしいものにでも二度とこの世に生まれかわって来るのはごめんです
江戸川乱歩
4.
孤独に徹する勇気もなく、犯罪者にもなれず、自殺するほどの強い情熱もなく、結局偽善的に世間と交わって行くほかはなかった
江戸川乱歩
5.
恋愛ばかりでなく、すべての物の考え方が誰とも一致しなかった
江戸川乱歩
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6.
会話を好まず、独りで物を考える、よくいえば思索癖(しさくへき)、悪くいえば妄想癖が、幼年時代からあり、大人になっても、それがなおらなかった
江戸川乱歩
7.
探偵小説界に一人の芭蕉出でよ
江戸川乱歩
8.
「なぜ神は人間を作ったか」というレジスタンスの方が、戦争や平和や左翼よりも百倍も根本的で、百倍も強烈だ
江戸川乱歩
9.
病床ほど孤独の楽しみを教えるものはない
江戸川乱歩
10.
学校は地獄であった。そのために、私は社会生活を嫌悪し、独りぼっちで物を考える癖が、ますます嵩じて行った
江戸川乱歩
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11.
犯罪と云う怪物を相手にする時は自らが怪物と化さぬよう気をつけねばならない。 闇を覗こうとする時 闇もまた君を見ていると云う事を心に留めておきたまえ
江戸川乱歩
12.
それまで書いた部分を読み返して見ると、われながら少しも面白く感じられないので、私の癖の熱病のような劣等感におそわれ、どうしても書きつづけられなくなってしまったのである
江戸川乱歩
13.
小説というものが、政治論文のように積極的に人生をよくするためにのみ書かれなければならないとしたら、彼は多分「現実」とともに「小説」をも厭(いと)わしいものに思ったに違いない
江戸川乱歩
14.
男というものは、少々陰険に見えても、根性はあくまでもお人よしにできているものだ。そして、女というものは、表面何も知らないねんねえのようであっても、心の底には生まれつきの陰険が巣くっているものだ
江戸川乱歩
15.
中学一年生のころだったと思う。憂鬱症みたいな病気に罹(かか)って、二階の一間にとじこもっていた。暗い中で天体のことなどを考えていた
江戸川乱歩
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16.
自分ではつまらないと思っても、編集者がやいのやいのといってくれるあいだ、原稿稼ぎをしてやろう。売文業(ばいぶんぎょう)を大いにやろうと考えるに至ったのである
江戸川乱歩
17.
平凡社の全集の印税で、当分生活には困らないので、自己嫌悪にたえぬ小説など一刻も早くやめたいという我儘(わがまま)からであった
江戸川乱歩
18.
戦前の人嫌いが、戦後人好きになり、いろいろな会合に進んで出るようになったのは、一つは隣組や町会で人に慣れたのと、もう一つは戦争中多少酒が飲めるようになったせいである
江戸川乱歩
19.
推理の興味を充分満足させながら、リアルな小説を書くということです。それが理想です。長編の『点と線』などは、その理想に近づいている。ぼくがあなた(松本清張)の出現を画期的といったのはその意味ですよ
江戸川乱歩
20.
大正十四年に専業作家になってから現在まで満三十一年余だが、そのうち十七年休筆していたのだから、正味十四年あまりしか働いていない勘定になる。書いているより休んでいる方が多かったのである
江戸川乱歩
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21.
子供ごころにかえって、大いに活発に防空訓練をやっているのが、町会長の目にとまったらしい
江戸川乱歩
22.
昨年筆を断ちてより一年七ヶ月ぶりに、「新青年」十一月号より長篇「悪霊」を書きはじめたるも、翌九年一月号までに三回執筆せしのみにて中絶す
江戸川乱歩